■ 抄録・要旨
| 水環境でみられる泡は親水性を低下させ、住民の不安を誘発する。本研究では自然由来と疑われる泡が流下する埼玉県内の河川で、原因解明のために水と泡の有機物特性評価を行った。
発泡の著しかったときの河川水の糖濃度は2mg/L程度であり、通常の河川水と比べ著しく高かった。分子量分画の結果、分子量1万以上の画分のみが発泡することが分かった。また、発泡の著しいときはその画分の濃度が高かった。泡の樹脂分画の結果、発泡原因物質は疎水性画分に含まれることが分かった。泡には有機体リンと窒素が高濃度に含まれ、生体由来物質が豊富であった。
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